「告白」「贖罪」「母性」など、読後感の“イヤなミステリー”=「イヤミス」の女王として知られる小説家・湊かなえさん。その独自の作風と巧みな構成力で、日本文学界に確固たる地位を築いています。映像化作品も多く、国内外にファンを持つ湊さんの年収は一体どれほどなのでしょうか?今回は推定年収1億円超とも言われる湊かなえさんの収入の内訳を詳しく見ていきます。
小説印税による収入
湊さんの主な収入源はもちろん、小説の印税です。デビュー作『告白』は累計発行部数300万部を超え、その後も多くの作品が10万部以上のベストセラーとなっています。印税率は通常8〜10%ですが、ベストセラー作家クラスであれば10%以上の契約も珍しくありません。
年間平均発行部数:80万部
平均単価:1,500円
印税率:10%
年間収入:約1億2,000万円
映像化作品の原作使用料・脚本協力
湊かなえさんの作品は映画・ドラマ化されることが多く、『告白』『贖罪』『リバース』『母性』など、話題作が続出しています。映像化の際には原作使用料や脚本監修料などが発生します。
年間映像化数:1〜2作品
1作品あたりの使用料:約500万円
年間収入:約1,000万円
海外翻訳・ライツ収入
湊さんの作品はアジアや欧米でも翻訳されており、特に韓国・中国・台湾で人気があります。海外での出版ライツ契約や印税収入も発生しています。
海外出版契約数:年間数件
年間収入:約500万円
講演・エッセイ・メディア出演
執筆活動以外にも、講演会やエッセイ連載、テレビやラジオのインタビュー出演なども収入源の一部です。ただし頻度は多くなく、印税などに比べると控えめです。
年間収入:約200万円
推定年収まとめ
収入項目 | 年間金額 |
---|---|
小説の印税 | 約1億2,000万円 |
映像化使用料・監修料 | 約1,000万円 |
海外翻訳・ライツ | 約500万円 |
講演・エッセイ・メディア出演 | 約200万円 |
合計 | 約1億3,700万円 |
“イヤミスの女王”は圧倒的な発行部数で稼ぐ
湊かなえさんの最大の強みは、作品の中毒性と映像化されやすいストーリーテリングにあります。特に女性読者を中心に「次が読みたくなる」作風が支持され、ロングセラー作家としての地位を確立。安定的な発行部数と継続的な映像化が、1億円を超える年収を支える基盤となっています。
※本記事の内容は公表データおよび出版業界の相場に基づいた推定です。
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