福本清三(ふくもと せいぞう)のプロフィール
福本清三さんは、1943年2月3日生まれ、兵庫県出身の俳優・スタントマンです。
東映京都撮影所の斬られ役専門俳優として活動し、60年以上にわたり数千本の時代劇に出演。
「日本一斬られた男」として知られ、その通算斬られ回数は5万回以上とも言われています。
2021年1月1日に77歳で逝去されましたが、その生涯は日本映画界の伝説として今なお語り継がれています。
福本清三の推定年収【総額:約1,000万円】
| 収入項目 | 推定金額 |
|---|---|
| 映画・ドラマ出演料 | 約600万円 |
| 時代劇エキストラ・殺陣指導 | 約200万円 |
| 舞台・イベント出演料 | 約100万円 |
| 書籍・講演・印税収入 | 約100万円 |
| 合計 | 約1,000万円 |
映画・ドラマでの収入
福本清三さんは、東映の撮影所で“斬られ役”を専門とする俳優としてキャリアを築きました。
主役ではなく、敵役として登場し、毎日のように斬られ続ける生活。
1本あたりの出演料は決して高くはありませんが、年間100本を超える作品に参加した年もあり、
トータルでは年間約600万円前後の安定した収入を得ていたといわれます。
『水戸黄門』『暴れん坊将軍』『必殺シリーズ』など、ほぼすべての時代劇に登場しており、
映像の裏側を支えた職人俳優でした。
時代劇エキストラ・殺陣指導での収入
福本さんは俳優としてだけでなく、若手役者への殺陣(たて)指導も行っていました。
斬られ方や立ち回りの動作指導は彼の得意分野であり、
後進の俳優やアクションチームからの信頼も厚かったことで知られます。
こうした技術指導料や特別出演料などを合わせて約200万円前後の収入があったと見られます。
まさに「裏方のスター」と呼ぶにふさわしい存在でした。
舞台・イベント出演での収入
晩年は講演会やトークショーにも登壇し、自身の俳優人生や映画の舞台裏を語る活動も増えていました。
時代劇ファンイベントや自治体主催の映画祭などへの出演料を合わせて年間約100万円前後。
“斬られ役”という地味なポジションながら、その姿勢と情熱が多くの人の心を打ちました。
書籍・講演・印税収入
著書『日本一斬られた男』が出版され、映画ファンや業界関係者の間で話題に。
また、メディア出演やインタビュー本の印税、出演作品の再放送使用料などもあり、
年間約100万円前後の副収入があったと推定されます。
この著書は俳優としての哲学やプロ意識が凝縮された一冊として高い評価を得ています。
『ラストサムライ』での世界的評価
2003年公開のハリウッド映画『ラストサムライ』では、
「最後に突撃する無名の侍」としてクライマックスシーンに出演。
この短い出番が世界中の観客に強烈な印象を与え、
トム・クルーズ本人が撮影後に握手を求め、「あなたこそ本物の侍だ」と称賛したエピソードは有名です。
この作品での出演料は日本人キャストの中でも高く、数百万円規模だったとされています。
まさに福本さんの長年の努力が世界に認められた瞬間でした。
福本清三の年収まとめと功績
福本清三さんの年収は約1,000万円。
スター俳優のような華やかさはなくとも、誰よりも現場を支えた“職人”として尊敬を集めました。
彼の姿勢は、俳優の原点である「作品を支えること」の大切さを体現しています。
福本さんが築いた「斬られ役の美学」は、
今も多くの俳優やアクションチームに受け継がれています。
世界が認めた“本物の侍”として、その功績は永遠に語り継がれるでしょう。


コメント